故郷に向けて

 

高所恐怖症はいくつになっても変わらない。

エレベーターに乗るのさえ勇気がいるのに

はるか上空を小さな鉄板の中に閉じ込められるとなれば

酔い止め薬に頼るしかない。

ぼーっと外を眺めても

怖いと思わないでいられるのは

薬のおかげ。

さっきから笑いが止まらない。

量を間違えて大目に服用してしまったので

上空にいる感覚がない。

日本に向かう飛行機は故郷の匂いがする。

海外を飛び回っていても

晴れ渡る大空を眺めながら

故郷の景色が頭の中をかけめぐる。

どこにいても日本人でよかったと思える。

どうか、日本の地を無事に踏めますように・・・

 

 

 

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