Poem/詩

心に通じる景色

 

ひんやりとした風が吹き

秋から冬の到来を肌で感じる。

老子や孔子などの道教の一節に

感慨深い英文を見つけた。

 

Things as large as space, and as small as the end of a fair,

are all made by the workof the tao.

Things without form may appear not to exist,

but they still do.

「宇宙ほどの大きなものも、毛先ほどの小さなものも、

全部〝道″の働きでできている。

形がないから何もないように見えるけど、

いつだって存在してるんだ。」

 

緑豊かな山々も澄みきった青空と同じように

人の心にも色がある。

一つとは限らない彩りを楽しむ中で

道の味わいをかみしめられたらと思う。

 

偶然の出会い

 

雷鳥がこちらに向かって歩いてくる。

そうめったに人間の前に姿を現さないので、

出会った人には雷鳥シールが記念にもらえるという。

 

 

どうやらお目当ては人間でなく、

その先にいるメスのよう。

メスに照準を定めて一目散に進んで行った。

歩いていても

空を見上げても

小さな生き物たちが

命をつないで生きている。

笑顔になれる瞬間を見つければ

明日に向かうエネルギーが湧き上がってくる。

 

The Flavors/花のように

 

異なる世界を尊重しながら

自分らしい生き方を探し続ける。

人生は選択の連続。

どこにいても

誰といても

異なる感性を受け止めつつ

互いに学びを分かち合う。

生きる道は違っても

咲き方は人それぞれに味わい深い。

実のある花のように

一瞬の思いを詩に込める。

 

 

筒の中から

 

金属の筒を通って

一本の草が伸びている。

真っ暗な暗闇をくぐり抜け

空をあおいで

太陽の光を浴びる。

狭い筒の中でも

その先に見える光を目指して

空を仰いでいたにちがいない。

人も生き物もゆっくりと

思いをかなえようと

大地を踏んで生きている。

 

小さな気づき

 

歩道の脇で真っ赤な花が咲き誇る。

一瞬の咲き誇りでも

見る者に永遠を刻み

命のエネルギーを印象づける。

人生と

模索と選択をくりかえして

すべては流れている。

ただ、どんな時も

心に問いかけて生きていれば

道の果てに次の糧が用意されている。

真っ赤な花のように

一瞬の幸せを忘れずにいたい。

 

Poem/詩の世界

ROADシリーズ

詩を書いていると

心が無心になれる。

相手に伝えたいでなく

人として生きるすべを

見い出すために

ささやかな言葉を

紡いでいく。

端的であればあるほど

言霊は輝きを放つ。

その喜びを味わいたくて

文字を拾い集めていく。

 

Poem/なんてことない

 

真っ青な空に

雲が流れていく。

地面の土を踏みしめ

両手を広げて

空を仰ぐ。

自然は大きく温かい。

ちっぽけな自分を

包み込んでくれる。

深呼吸して

生きてる実感をかみしめる。

一歩ずつ進めばいいんだ。

自然の流れに身を任されると

焦りも不安も

ちっぽけで

なんてことないと思えてくる。

 

Poem/命の色

 

美しい花たち。

どれも鉢植えから

長い茎を伸ばして

色とりどりに咲き誇る。

語らずして

じっと咲き誇り

始まりと終わりを

それぞれにかみしめて

命をまっとうする。

人も同じ。

生まれ持った色を

変えることはできないけれど

自分の色に誇りを持てれば

自ずと自分らしい色へと

深みを帯びていくだろう。